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エスニシティ爆発時代黎明期に、人種多様性と人権を護る目的で設立された組織。
「人は共同体の中で生きている」をポリシーに、日夜活動が続けられている。
しかし年月が経って組織の人員増加につれ、組織内で多様性の価値観の相違による衝突が後を経たなくなった。
それでも今なお新たに足を踏み入れる者が後を立たず、人々は幸福や正しさなどを求めてライツキーパーへ訪れる。
【募金活動】
どんな活動をするにもまずは資金がないと成り立たない。商業施設や病院、学校などに募金箱を設置し、誰もが人権活動に参加できるようになっている。
【人権回復活動】
これまで人権が軽視され差別を受けてきたプランティアン(植物系人類)やマリニアン(海洋生物系人類)の社会進出を受け入れ、彼らの権利の保護活動が行われている。
特に彼らの目線で猟奇的な食文化(サラダや刺身など)を提供する飲食店の追放に力を入れている。
【子供の人権教育】
学校などの教育施設に赴き、子供たちに人間の大切さを教えている。
【ディベート配信】
相違する価値観を主張する人々の討論番組の配信が毎日行われている。
配信は視聴者参加型(※)となっており、視聴者のコメントが随時画面に表示される。
白熱する内容の議論がテーマの配信は毎回大きな注目を集めている。
※1
荒らし対策として、配信のコメントは有料となっている。
※2
配信で発生した収益の一部は人権保護活動に使われている。
【オーバーマナーレス運動】
過剰な礼儀作法の強要によるハラスメントなどの精神的苦痛を受けた被害者たちの声を受けて発足した運動。
信頼関係を構築し、無駄な礼儀を省略させている。
【魔族の権利強化支援】
魔族からの権利主張をライツキーパーで援護すべきか検討する案が受理されている。
あらゆる人種が在籍するライツキーパーでは、当人が褒めたつもりでも言われた人は傷ついているという無自覚な加害行為を防ぐため、いくつかのコミュニケーション方針を推奨している。
⚫︎「称賛」ではなく、「共感」
相手の容姿や功績を称えても、それは本人の望んでいない形である場合があります。相手の興味のある考えや抱えている不満に共感を示すことで、トラブルを回避することができます。
⚫︎ステレオタイプに気づく
日常の生活や会話の中で固定化した概念がないかを常に意識し、「あたりまえ」を壊すことで多様化した社会に柔軟な対応をすることができます。
⚫︎ライツキーパーは、人道的観点から肉食や魚食、そして菜食およびそれらの畜産を禁じている。肉や魚の代わりとして使われていた大豆も禁じられているため、彼らは慢性的なタンパク質不足の症状を抱えている。
彼らが普段食べているのは、「虫」「キノコ」そして、削った岩から抽出したミネラルなどの栄養素を粉末にして固めたペレットが主な食料となっている。
なお、そのペレットの製造工程や原材料の姿は、保護者や指導者の判断で見せなかったり、自らの意思で見ようとせず、自分たちが普段口にしているペレットが何から出来ているかを知らない(あるいは知ろうとしない)者も多い。
あなたの人権や尊厳も、気付かない間に誰かに踏み躙られているかもしれません。
私たちライツキーパーは、全ての魂ある者の権利と尊厳を護ります。
※ビャッコパシティ滅亡前の情報
種族:イールデ人
所属:人権保護活動課
身長:約190cm
一人称:俺
性格:真面目。義理堅い。
好きなもの:
趣味:
大事にしているもの:共同体、周囲への恩
【詳細】
・外の世界で有害な文化を築いているとされるパシアン人の淘汰とビャッコパシティの閉鎖を目的とした「びゃッこパス駆除計画」を実行させるため、上層部に潜入して情報を送るよう命じられた。
・幼い頃は非常に体が弱く、大掛かりな手術を繰り返して家は貧困化していった。それでも諦めない主治医と寄付を募った両親、そしてそれに協力した名も知らぬ人々の力により、丈夫なサイボーグの体を手に入れた。
ティオネルはこの経験に強い恩を感じており「この命は多くの人を救うために使わねばならない」という使命感を持つようになった。
【セリフ】
「人は共同体の中で生きている。周囲の利益や損害を踏み躙って自分たちだけいい思いをしようというのは癌そのものだ」
「この紙を人の心だとする。見ろ、」
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種族:イールデ人
所属:人権擁護活動課
身長:約180cm
一人称:俺
性格:自分を善良でマトモな普通の人間だと自覚している。
好きなもの:妻、もうすぐ生まれる第一子
趣味:
大事にしているもの:子供達の未来
【詳細】
・ティオネルの学生時代の先輩で、現在は彼の上司になっている。
・結婚してもうすぐ子供が生まれようとしていて、子供たちが安全で健やかに育つことのできる世界にしなくてはならないという使命感がある。
・本来は彼がビャッコパシティの潜入調査に任命される予定だったが、上記の通り第一子の出産を控えており、諸々のタイミングが悪く勤務先を離れることができず、代わりにティオネルが行くこととなった。
【セリフ】
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種族:鼠系獣人
所属:庶務係
身長:147cm
一人称:わたし
性格:防衛本能が強い。
好きなもの:
趣味:日光浴
大事にしているもの:
【詳細】
・自分が「加害者」や「差別者」になることを病的なまでに恐れ、「加害や差別の意図はない」ということを表明するためだけにライツキーパーに所属しており、これといった思想はない。
・人を傷つけることを過度に恐れるあまり、かえって差別的行動をとってしまうことがある。そのことを責め立てられると過呼吸を起こし冷静さを失い、上司に責任を押し付ける。過去にこのケースで何人かの上司の首が飛んだ。
・小学生時代に知能の発達に遅れがあるアニマリアンの学友が、イールデ人の友人に加害行為をし、スナヴィアが状況を整理して公平な判断を周囲に促したところ「加害者の肩を持っている」と受け取られいじめられる。苦痛に耐えかねたスナヴィアは周囲の意見に同調するも、今度は加害者のアニマリアンに殴られた。
・中学生時代にクラスでいじめが発生し、過去の出来事からスナヴィアは極力いじめの現場から距離を取り、かからないようにしていた。その後被害者の生徒が自殺。半狂乱で怒鳴り込んできた被害者の親に「見て見ぬ振りをしたあんたらも加害者だ」と怒鳴られ、スナヴィアはストレスで嘔吐した。
以降、スナヴィアは罪の意識が芽生えると過呼吸を起こし、嘔吐するようになってしまった。
・ハナガタ・ミツエと同期。
【セリフ】
「あなたのことを気の毒だとは思うけど…」
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種族:イールデ人
所属:庶務係
身長:約180cm
一人称:僕
性格:落ち着いている。
好きなもの:観葉植物
趣味:
大事にしているもの:
【詳細】
・ライツキーパー本部の心療科でさまざまな被害にあった人のメンタルケアラーとして真面目に働いていたが、彼の勧めた「怒りの抑制」や「復讐心の否定」が「被害者の傷をえぐる時代遅れのやり方」とされ、心療科をクビになった。
・かつてはデスクの上に観葉植物を置いていたが、時代の流れで置くことができなくなった。
【セリフ】
「今のライツキーパーは苗のまま大きくなったような人間ばかりだ。芽ほどは弱くないが、木よりもずっと身が柔らかく軟弱だ。そういう植物は、虫たちの恰好の餌になる」
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種族:プランティアン
所属:プランティアン人権課
身長:
一人称:私
性格:プランティアン(植物人)の権利を強く主張する過激派。菜食主義者やフラワーデザイナーへの当たりが強い。
好きなもの:
趣味:
大事にしているもの:植物の権利と尊厳
【詳細】
・「プランティアンは未だ人類の猟奇的な文化に尊厳が蹂躙され続けている」という認識を持ち、菜食や植物鑑賞など植物を搾取する活動に対してキャンセルカルチャーを行っている。
・捕獲した人間をプランティアンに変えて搾取していると噂されるフィリア・クルスに強い憎しみを抱いている。
・強い口調と自分の思想を絶対に曲げない姿から、根強い支持者が一定数いる。
【セリフ】
「植物の悲鳴が聞こえる…」
「けだもの共は共食いをして人口爆発を止めろ!菜食をやめろ!」
「性器を切り取って部屋に飾ったり子供に与えたりする、その悍ましさを理解しない人間が多すぎる…!」
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種族:ルーツ不明魔族
所属:脱退済。
身長:182cm
一人称:あたし
性格:勤勉だがふわふわしている印象が目立つ。
好きなもの:ココナッツ、動物
趣味:
大事にしているもの:パルシーと撮った写真
【詳細】
・数十年前に所属していた魔族の女性。
最低限のマナーしか知らない野生児のような状態でパルシーという少女に連れられてライツキーパーに所属し、人間の文化を教わりながら環境保護活動をしていた。
・ライツキーパーに加入してから数年が経つとココはパルシーとの関わりが少なくなり、公共施設内での淫行で何度も厳重注意を受けるようになった。
その頃にイールデ人と魔族が大半を占める性愛サークルがココを勧誘し、ココの無秩序な淫行はなりを潜めた。
しかし、組織の秩序を乱す危険性があるとの声がサークルの外から上がり、サークルに解散命令が出された。その後はいくつかの部署を転々としていたが、まもなくライツキーパーを脱退した。
【セリフ】
「あたしたちは人間である前に生物です」
「なぜ愛を否定しちゃうんですか?」
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種族:イールデ人
所属:動物愛護課
身長:
一人称:私
性格:正義感と仲間意識が強い。
好きなもの:自然、動物
趣味:
大事にしているもの:
【詳細】
・ココと同時期に所属していた女性。
当初は人間の文化に不慣れなココの面倒を見ながら環境保護活動に力を入れていたが、やがて女性や子供の権利保護活動や性犯罪の厳罰化やヴィーガニズムを強要する運動に躍起になっていった。
・性愛サークルの解散後にココがライツキーパー脱退してからは、さらに活動の過激さが目立つようになっていった。
とくにプランティアンと魔族との衝突が多く、パルシーは根強い支持者を持つ一方で、強い恨みを買うようになっていた。
・その後、数年の間活動を続けていたが、突如として行方不明になり、遺体で発見された。
表皮からは魔族の細胞が検出されている。
【セリフ】
「」
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ライツキーパーの運営管理をする少人数の組織。
代表の創設者を数名の役員が取り囲み、代表からの指示や一般職員からのコンタクトは役員を介して行われている。
【代表】
エスニシティ爆発時代黎明期に人権保護を目的にライツキーパーを設立。
設立当初のメンバーはもう彼しか残っておらず、現在の彼がどのようにしているのかは役員以外は知ることができなくなっている。
一人息子がおり、血と性を知ることのない環境で育てられているという噂が立っている。
【役員】
代表を取り囲んでいる人物たち。
防犯上と人種イメージへの影響を与えないためという理由で、全員が偽名を使い、ハレハレの頭部を模したマスクを被っている。
職員の前に現れて代表からの指示を直接伝えたり、弱い属性を持つ人に「気づき」を与えたりしている。
職員の多くは代表よりも役員の方が馴染みが深い。
[役員名簿]
⚫︎サーリヴ(Suriv)
⚫︎レック・ナック(Rec Nac)
⚫︎ナッキス(Nakkis)
⚫︎ジフィーナ・ラオナ(Gifeina Raona)
ライツキーパーが組織的に危険と判断した人物や組織。
リストに載った者はライツキーパーからの援助や救済は受けられない。
カテゴリー:個人
種族:不明(サイボーグ?)
所属:不明
身長:2.5m
【詳細】
ありとあらゆる異世界で目撃が確認されている殺人鬼。
「最後の加害者」を自称している。
彼の標的はなんらかの加害行為を行った者から始まり、その血縁や関わりの深い組織の関係者を根絶やしにするというもので、たとえその標的の中に子供が含まれていようと一切の容赦がないという非常に悪質なもの。
かつてはライツキーパーに所属していたが、組織内で殺人事件を起こし、除名された。
ヴィオがライツキーパーで起こした事件は隠蔽されている。
【セリフ】
「俺は死ななくてはならない…お前と同じ、罪深き者だからだ…だがまずはお前からだ!!」
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【キーワード】
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人種多様性が膨大となったコミュニティでは、他者への無配慮な発言が思わぬトラブルとなりやすい。
ここではライツキーパーで「使ってはいけない言葉」とされているもの一部を紹介。
狂人 | 脳の機能や精神面に不調を抱えた人に向けられる差別用語。 転じてびゃッこパスへの蔑称として使われた。 |
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ケッケ | 優れた能力を持つ新人類のハレハレに対し、能力が劣っているハレハレ以外の人類同士の間で投げ交わされる差別用語。 多くの人に長年の愛されてきた「かえるおばけのケッケ」という絵本があったが、「ケッケ」が差別用語として使われるようになってからは、絵本が発禁になり、これを原作としたアニメも放送配信共にされることはなくなった。 |
けだもの | 獣人を人間扱いせず蔑む言葉。 |
サラダ | かつてはプランティアンの惨殺死体の隠語だったものが、「サラダにしてやるぞ」といった恫喝として使われるようになった。 |
シーフード | 「サラダ」と同じような経緯でマリニアンを蔑む言葉として使われた。 |
ヒューパンジー | 「ヒューマン」と「チンパンジー」を掛け合わせた、イールデ人を蔑む言葉。 とくにチンパンジー系の獣人が強く嫌っている。 |