散歩会話録2024/09/17「相模原麻溝公園」

2024年09月17日 05:17
カテゴリ: 散歩会話録

肉留
「高い建物がないと空が広く感じる気がする〜」

パシン
「雲もないからより一層ね」

パシン
「見えたっ、展望台!」

マデンス
「こっち側から来るのは初めてだね。このまま行くと公園のどこらへんに着くんだっけ………うっ!」

肉留
「うっ!!」

パシン
「うあーっ! このにおいは…………っ!」

マデンス
「動物ふれあい広場から風に乗って漂ってきたんだな……」

肉留
「夏場の動物園ってにおいが強いんだっけ…ちょっと……思ってた以上に……!!」

パシン
「もう、とりあえずふれあい広場に行くかは後で考えよう! 花時計の広場まで行けばだいぶ楽になるはず…!」

パシン
「着いた! 麻溝公園!」

肉留
「ふぅ〜〜……!」

マデンス
「なんとかなったね……」

パシン
「あっ! ねぇおにくさん、そろそろ11時29分だよ! いいにくの時間!」

肉留
「おお! じゃ何か撮るー?」

パシン
「やった、じゃあ時間までいい感じの構図を探しながら試し撮りしよう」

パシン
「あっ、えっ、ウソ?! 前の写真の保存が終わらない! ちょっと1分間そのままでいて!」

肉留
「わ、わかった!」

パシン
「……よし保存出来た! 撮ります!」

肉留
「いい肉〜!」

パシン
「………はい」

マデンス
「間に合った?」

パシン
「ギリギリ間に合いませんでした……」

肉留
「えー! 残念!」

マデンス
「まぁまぁ、今日は画集のおまけ漫画を描くための資料写真を撮るのが目的なんだから、切り替えてこ」

パシン
「たやたや、この先の景色サイコーだよ」

肉留
「たのしみ!」

肉留
「うぉわーきれい!」

肉留
「イイねー!」

肉留
「きれい!」

肉留
「噴水でっかい!」

肉留
「すっごくいい!」

マデンス
「気に入ったみたいだね」

パシン
「いいでしょう。ココ昔からお気に入りなんだ」

肉留
「興奮したらちょっと暑くなってきちゃった……」

パシン
「じゃあふたりは日陰のベンチで休んでて。ワタシはその間にちょっと資料写真撮ってくる」

肉留
「ここの景色めっちゃいいね。天気も良くて気に入っちゃった。ココちゃんに写真撮って送ろ!」

マデンス
「パシココ?」

肉留
「うん」

マデンス
「えっ、いつの間にちゃん呼びの間柄になってたの?」

肉留
「あのひと体大きくて、歳もわたしの親ぐらい離れてるけど、中身ほぼ幼女みたいなひとだからさ、これぐらいの距離感の方が嬉しいみたい」

マデンス
「そうなんだ。確かにちょっとクセが強いひとだけど……幼女扱いでいいんだ」

肉留
「さてと……麻溝公園に来たよ、景色最高なのでおすそわけ、っと。送信! ココちゃんここ知ってるかな?」

マデンス
「さぁ……来たことあったりして」

肉留
「あ、もう返信きた」

パシココ
[そっちは麻溝公園じゃないです]

肉留
「ん? 麻溝公園だよ……?」

マデンス
「んー…?」

肉留
「返信きた、早いなぁ」

パシココ
[そっちは相模原麻溝公園の相模原公園側です。展望台やどうぶつふれあい広場のあるほうが麻溝公園側で、フランス庭園や植物園があるのは隣接している相模原公園側です]

肉留
「えっ、ここ別々の公園なの?!」

マデンス
「このひと神奈川全域が守備範囲なのかな? 横浜で会った時はやたら地元愛強いなぁって思うぐらいだったけど」

肉留
「また返信きた。行くならあたしも誘って欲しかったです、だって! ゴメンね、今度誘うね、っと…!」

パシン
「おまたせ! ついでに植物園の中も見ていっていい? 2階は庭園がよく見えるよ」

マデンス
「あぁ〜〜、植物館の中涼しい〜〜……」

肉留
「すごく絵になる、映画のワンシーンみたい…!」

パシン
「せっかくだし有料のグリーンハウスの中も見てこようかな。ふたりはどうする?」

マデンス
「ぼくも行こうかな」

肉留
「じゃわたしも!」

パシン
「う、うぅゎ……」

マデンス
「ど、どうしたパシン、急に耳塞いで背中丸めて。何か聞こえたの?」

肉留
「あれじゃない? 天井の窓が風で動いてなんか色々音が鳴ってる」

パシン
「な、なんか、熱帯植物に囲まれるの、思ってたより怖い……あと葉っぱたちが遮音してる感じがして気持ち悪い……む、無理だ! 全然見られない! 先行く…!」

マデンス
「お、おおう、大丈夫……?」

マデンス
「パシン、必死に葉っぱに当たらないようにして上行っちゃった。出口は階段の下なのに」

肉留
「上の展示を見に行ったんじゃない?」

マデンス
「行ってみようか」

パシン
「まさか自分が熱帯植物に囲まれると恐怖を感じる体質だなんて思わなかった……こ、怖かった…」

肉留
「よしよし、怖かったね〜。何が怖かったのかわかんないけど」

パシン
「なんか、植物が急に動き出したり、デカい虫が飛び出してきそうな気配というか……そういう感じで怖かった……」

マデンス
「大丈夫? グリーンハウス出られる?」

パシン
「だいじょうぶ、階段降りたらすぐ出口だから……」

パシン
「ひいぃ……!」

マデンス
「バナナの葉っぱにも怯えてる……」

肉留
「もともとびゃッちってバナナ苦手じゃなかったっけ?」

マデンス
「苦手っていうか、食べられない以上の怖がり方じゃない?」

パシン
「怖かった……まさか動かぬ植物に怯えるなんて……」

肉留
「おおよしよし……あっ、ねぇびゃッち、魚いるよ!」

パシン
「あ、水槽だ!」

マデンス
「エビもいるってよ」

パシン
「エビも?!」

パシン
「まさかこんなところでエビを見られるとは……来てよかった」

マデンス
「さてと。用は済ませたし、お昼食べて帰ろうか」

肉留
「……………」

マデンス
「………ん?」

パシン
「たやたや、どうかした?」

肉留
「ん、ちょっと写真撮ってた」

パシン
「たやたやも写真に興味出てきた?!」

マデンス
「いいの撮れた?」

肉留
「うん、いいの撮れた…!」

記事一覧を見る