散歩会話録2024/08/18 「出戻り夏祭り」

2024年08月18日 18:02

マデンス
「おっ、パシン来た」

肉留
「お〜〜びゃッち、こっちこっち〜!」

パシン
「お待たせ」

パシン
「あ、たこ焼き買ったんだ」

マデンス
「ごめん、先食べてた。おにくがお腹空いたって言うから」

肉留
「ごめ〜ん、お腹ペコペコで二人で先に食べちゃってた……!」

パシン
「あ〜、いいよいいよ、気にしないで!」

マデンス
「残りいる? パシンたこ焼き好きでしょ」

肉留
「あ、どうぞどうぞ食べて! ちょうどさっき買ったばかりだから、今いい感じにぬくいよ」

パシン
「いいの? やった〜。ワタシもお腹すいちゃっててさ〜」

肉留
「去年より人多い?」

マデンス
「わかんない。この時間からお祭り来るの初めてだから」

パシン
「いつも日が暮れてから来てたもんね。今日は昨日より暑くなくてよかった」

肉留
「ね! 風も吹いてて涼しいし」

パシン
「何買ってきたの?」

肉留
「じゃがバター」

パシン
「じゃがバター?!」

肉留
「うん、衣つけて揚げた芋を切ってバターと明太子マヨをのっけてあるの」

マデンス
「へぇ〜、うまそう」

パシン
「カロリー爆弾だ……」

肉留
「マデ坊とびゃッちも食べてみる?」

マデンス
「食べる食べるー」

パシン
「じゃあ、ひと口だけ……」

肉留
「んん! うまーい」

マデンス
「うん、うまい」

パシン
「うーん…塩と糖質の旨みだ……」

肉留
「もっといる?」

マデンス
「もうひと口ちょうだい」

パシン
「ワタシはコレだけでいいや……」

マデンス
「パシン、電球ソーダ買わないの?」

パシン
「ん〜〜、いいかな……結局アレ中身かき氷シロップと炭酸水で600円だからなぁ。500円のかき氷の方がまだマシに思える……」

マデンス
「去年のボトル取っといてるけど、あれから一度も使ってないしね」

肉留
「お祭りのかき氷はいいの? よく家で食べてるやつの方がコスパ上じゃない?」

マデンス
「思い出補正ってやつ?」

パシン
「かき氷はさ、氷の質とか削る機械とかで結構違うし、あと家じゃシロップかけ放題とかやらないし……そう、シロップかけ放題! コレの思い出補正のコスパがいい」

肉留
「そっか、家じゃシロップを何種類も揃えたりしないもんね」

マデンス
「電球ボトルも何回も使えばコスパがグッとよくなるんだけどね」

パシン
「それは……そうですね、おっしゃる通りです」

肉留
「あとは焼きそばと焼き鳥ととりかわが食べたいんだけど……ちょっとお腹休めようかな。パシマデは?」

マデンス
「フライドポテト買ってみんなで食べようと思ってたけど、おにくが休憩するならその後にしようかな。パシンは?」

パシン
「どうしよ……暑いし喉乾いたから何か冷たいものが欲しいとは思ってたところなんだけど」

肉留
「じゃあわたしも暑いしやっぱりかき氷食べようかな〜」

パシン
「う〜ん、でもやっぱ500円は高いよなぁって思ってきてさ。脂っこいもの食べたお腹を休めるついでに、ひと駅向こうのスーパーまで歩いてかき氷シロップ買ってこようと思ってて。そのついでに途中のコンビニでアイス食べようかと思ってるんだけど、いっそ三人で行く?」

肉留
「あー、行こうかなぁ。ちょっとは歩かなきゃと思ってたし」

マデンス
「じゃぼくも行く」

パシン
「いいね〜、三人で同じアイス食べてると青春してるって感じ」

肉留
「いぇーい、青春だぁーっ」

マデンス
「80円の青春だぜー」

マデンス
「おにく待って、パシンが空撮ってる」

パシン
「見て二人とも、月がピンク色」

マデンス
「ほんとだ」

肉留
「ほんとだー」

パシン
「ダメだ、色が肉眼どおりに写らないや」

肉留
「ありゃ〜」

肉留
「反対側の空は? こっちも綺麗な夕焼けだよ」

パシン
「おお、ホントだ!」

マデンス
「どう、いいの撮れた?」

パシン
「うん、まあまあいい感じ!」

マデンス
「見て二人とも、魚の雲」

パシン
「おお!魚だ!」

肉留
「え〜? 魚……?」

パシン
「なんか、こう……鮎の塩焼きみたいな形じゃない?」

肉留
「あ〜……そう言われてみればそう見えなくもない……かも……?」

マデンス
「塩焼きじゃなくても、普通に魚の形してるでしょ」

パシン
「そう?」

マデンス
「え?」

パシン
「シロップ買いに行ったらすっかり暗くなっちゃったね」

肉留
「人増えてる? 減ってる?」

パシン
「どうだろ……気持ち減ってるような気がしなくもない……?」

マデンス
「おにく、お腹空いてきた?」

肉留
「うん、食べられそー」

マデンス
「意外とどこも人並んでるね」

肉留
「ね。とりかわ屋は空いてたから先にこれにした! 見てびゃッち、ほら、野菜も入ってるよ! みんなで食べよ!」

パシン
「あらお野菜だ。茶色いお祭りフードの中じゃキャベツの千切りだけでもありがたいね」

肉留
「いただきまーす」

パシン
「いただきます」

マデンス
「いただきまーす」

肉留
「……んん、おいひい」

パシン
「うん」

マデンス
「まいっ」

肉留
「……」

パシン
「…………」

マデンス
「………………」

パシン
「おいひいけろ……けっこう……結構噛みきれないね」

肉留
「ん〜〜、飲もうかなぁ?」

パシン
「ちゃんと噛んだ方がいいと思うよー」

マデンス
「……フライドポテト食べようかと思ったけど、ずっととりかわ噛んでたらお腹いっぱいになっちゃった」

パシン
「喉渇いたし暑いし、やっぱりかき氷食べようかなぁ。たやたやはまだ焼き鳥とか食べる?」

肉留
「ん〜〜、わたしもお腹いっぱいになってきちゃった。わたしもかき氷食べよっかな」

マデンス
「さっき見たら500円じゃなくて300円だったよ」

パシン
「ホント?! じゃあ食べる!」

肉留
「わたしも!」

マデンス
「じゃあシメはみんなでかき氷にしようか」

パシン
「やっぱ夏祭りといえばコレだなぁ〜……」

マデンス
「パシンのかき氷への情熱、ちょっとわかってきたかも……」

肉留
「んね〜〜……」

パシン
「みんな暑さで元気なくなってるね。もうコレ食べながら帰っちゃおうか」

肉留
「賛成〜」

マデンス
「賛成〜」

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